<Vol.10>フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート50周年記念「EPCOT」

フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのテーマパーク「EPCOT(エプコット)」が今、史上最大の変革期を迎えています。新アトラクション&エリアが続々オープンするなど、未来に向けて進化し続けるEPCOTの最新情報を現地からレポートします。

進化を続けるテーマパーク「EPCOT」最新アトラクションをレポート 進化を続けるテーマパーク「EPCOT」最新アトラクションをレポート

フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのテーマパーク「EPCOT(エプコット)」。

フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのテーマパーク「EPCOT(エプコット)」。
1982年に「EPCOT Center」としてオープンし、40年の歴史があるテーマパークです。
EPCOTとは、「Experimental Prototype Community of Tomorrow(実験的未来都市)」の略で、
当初ウォルト・ディズニーは未来の都市として計画していました。
ウォルトの死後、テーマパークとして作ることになり、「ワールド・ショーケース」と「フューチャー・ワールド」という
2つのエリアによって構成されるテーマパークとして誕生しました。

そんなEPCOTが、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート50周年を迎えた今、史上最大の変革期を迎えています。
未来に向けて進化し続けるEPCOTの最新情報を現地からレポート!

フランスの新エリア&アトラクションがオープン! フランスの新エリア&アトラクションがオープン!

EPCOTの正面エントランスからスペースシップ・アースを抜けた奥にある、ラグーンを囲むエリア「ワールド・ショーケース」。ここには、カナダ館、日本館など、万博のように世界11カ国のパビリオンが集まっています。例えば、日本館には、厳島神社のような水上の鳥居や日本庭園やお城が建っていたり、五重塔で和太鼓の演奏があったり、”Kawaii”キャラクターの展示があったり、和食レストランがあったり、世界中から来たゲストが日本の文化を知ることができるパビリオンになっています。
EPCOTの正面エントランスからスペースシップ・アースを抜けた奥にある、ラグーンを囲むエリア「ワールド・ショーケース」。
フランス館では、映像でフランスについて知ることができたり『美女と野獣』のシングアロングが楽しめたりするアトラクション、フレンチが食べられるレストランなどがあります。そこに、2021年10月、新アトラクションが誕生しました。ディズニー&ピクサー映画『レミーのおいしいレストラン』をテーマにしたアトラクションです。
フランス館では、映像でフランスについて知ることができたり『美女と野獣』のシングアロングが楽しめたりするアトラクション
「レミーのおいしいレストラン・アドベンチャー」は、ディズニーランド・パリで大人気のアトラクションが、アメリカに初上陸しました。
ゲストはレミーと同じネズミのサイズに縮み、夜のパリへ。ネズミ型のライドに乗り、3Dグラスをかけてアトラクションがスタートします。ネズミのサイズになって、映画に登場するレストラン「グストー」の中を走り回り、『レミーのおいしいレストラン』のストーリーを追体験していきます。ゲストはネズミの大きさになっているので、食べ物も冷蔵庫も巨大サイズ。巨大なものの間を駆け抜けながら、レミーやリングイニの映像も3Dで楽しめます。映像と動きがシンクロするライドは、臨場感たっぷりです。
「レミーのおいしいレストラン・アドベンチャー」は、ディズニーランド・パリで大人気のアトラクションが、アメリカに初上陸しました。
「レミーのおいしいレストラン・アドベンチャー」の周辺にはレストラン「ラ・クレープリー・ドゥ・パリ」もオープン。
「レミーのおいしいレストラン・アドベンチャー」の周辺にはレストラン「ラ・クレープリー・ドゥ・パリ」もオープン。
「レミーのおいしいレストラン・アドベンチャー」の周辺にはレストラン「ラ・クレープリー・ドゥ・パリ」もオープン。

「レミーのおいしいレストラン・アドベンチャー」の周辺にはレストラン「ラ・クレープリー・ドゥ・パリ」もオープン。テーブルサービスとクイックサービスを併設したお店で、おいしいガレットやクレープが楽しめます。ゆっくり座ってもよし、テイクアウトで食べ歩きしてもよし、フランス館の新しい楽しみ方ができました。

各国のパビリオンの中心にあるワールド・ショーケース・ラグーンでは、新ナイトショー「ハーモニアス」が始まりました。
各国のパビリオンの中心にあるワールド・ショーケース・ラグーンでは、新ナイトショー「ハーモニアス」が始まりました。
各国のパビリオンの中心にあるワールド・ショーケース・ラグーンでは、新ナイトショー「ハーモニアス」が始まりました。

さらに、各国のパビリオンの中心にあるワールド・ショーケース・ラグーンでは、新ナイトショー「ハーモニアス」が始まりました。ディズニー映画の名曲を、それぞれの舞台になった国の言葉で歌うという、世界の文化が集うワールド・ショーケースらしいショー。そこにウォータースクリーンや巨大LEDスクリーンの映像、大量のパイロや花火が加わります。

新オープンが続々! 新オープンが続々!

フューチャー・ワールドとして親しまれてきた、EPCOT正面エントランス側のエリアは、「ワールド・セレブレーション」「ワールド・ネイチャー」「ワールド・ディスカバリー」という3つのエリアに生まれ変わりました。

「ワールド・セレブレーション」「ワールド・ネイチャー」「ワールド・ディスカバリー」という3つのエリアに生まれ変わりました。
「ワールド・セレブレーション」「ワールド・ネイチャー」「ワールド・ディスカバリー」という3つのエリアに生まれ変わりました。
「ワールド・セレブレーション」には、EPCOTオープン当初にあった噴水を再現したモニュメントや、新たなBGM、新たなフラッグがお目見えし、新時代のEPCOTを象徴しています。EPCOTのシンボル、スペースシップ・アースを抜けると、新たな大型ショップ「クリエーション・ショップ」が登場。ミッキーからインスピレーションを得た芸術的な造形の店内で、便利に買い物ができます。
「ワールド・セレブレーション」には、EPCOTオープン当初にあった噴水を再現したモニュメントや、新たなBGM、新たなフラッグがお目見えし、新時代のEPCOTを象徴しています。
EPCOTのシンボル、スペースシップ・アースを抜けると、新たな大型ショップ「クリエーション・ショップ」が登場。
EPCOTのシンボル、スペースシップ・アースを抜けると、新たな大型ショップ「クリエーション・ショップ」が登場。
「コネクションズ・イータリー」では、ダイニングにスターバックスも併設。壁には手描きの壁画、床にはEPCOTの原点であるウォルトによる地図も描かれています。
「ワールド・ネイチャー」は「ソアリン:アラウンド・ザ・ワールド」や「シー・ウィズ・ニモ&フレンズ」などが楽しめるエリア。現在は『モアナと伝説の海』をテーマにしたアトラクションなどが建設中です。
各エリアのリニューアルが着々と進行しています。
「コネクションズ・イータリー」では、ダイニングにスターバックスも併設。
「ワールド・ネイチャー」は「ソアリン:アラウンド・ザ・ワールド」や「シー・ウィズ・ニモ&フレンズ」などが楽しめるエリア。
「ワールド・ネイチャー」は「ソアリン:アラウンド・ザ・ワールド」や「シー・ウィズ・ニモ&フレンズ」などが楽しめるエリア。

世界でここだけ!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』新アトラクション 世界でここだけ!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』新アトラクション

そして今、最もホットなのが「ワールド・ディスカバリー」です。EPCOTのエントランスから入って左側のエリアで「テスト・トラック」などが人気のエリア。
「ミッション:スペース」の横には新レストラン「スペース220レストラン」がオープンしました。ロビーから宇宙エレベーターに乗り、地球から220マイル(約354km)離れた宇宙ステーションへと向かいます。席に着くと、窓の外には広大な宇宙の景色が広がり、宇宙飛行士が見えることも。宇宙をテーマにした料理やカクテルが楽しめます。
そして今、最もホットなのが「ワールド・ディスカバリー」です。
宇宙をテーマにした料理やカクテルが楽しめます。
宇宙をテーマにした料理やカクテルが楽しめます。

そして2022年5月、新アトラクション「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・リワインド」がオープンしました。世界のディズニーパークでもEPCOTにしかない唯一無二の最新アトラクションです。

宇宙をテーマにした料理やカクテルが楽しめます。
  • ※写真はプレスイベントのセッティングです。
宇宙をテーマにした料理やカクテルが楽しめます。
  • ※写真はプレスイベントのセッティングです。
宇宙をテーマにした料理やカクテルが楽しめます。

ストーリー ストーリー

ゲストは「ワンダー・オブ・ザンダー」という、EPCOT初の異世界パビリオンを訪れます。「ワールド・ショーケース」には世界各国のパビリオンが並んでいますが、「ワンダー・オブ・ザンダー」は、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場する惑星ザンダーの技術や文化を紹介するパビリオンです。
プラネタリウムのような「ギャラクサリウム」や、映像や模型が並ぶ「ザンダーギャラリー」を通じて、ゲストはザンダー星について学ぶことができます。
ゲストは「ワンダー・オブ・ザンダー」という、EPCOT初の異世界パビリオンを訪れます。
その中には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のピーター・クイルたちの姿も。
スター・ロードことピーター・クイルは幼少期を地球で過ごしていましたが、当時EPCOTを訪れたことがあったそう。その楽しい思い出から、ザンダー星が自分達の文化を紹介しにいく場所として、地球のEPCOTを推薦し、このパビリオンが誕生しました。
クイルは推薦者としてインタビューにも答えています。EPCOTの楽しい思い出を語る中では、EPCOTのかつての人気アトラクションを思わせる発言も。ファン心をくすぐるシーンです。
その中には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のピーター・クイルたちの姿も。
パビリオンの締めくくりは、EPCOTから宇宙に浮かぶスターチャーター号へと瞬間移動する「フェイズ・チェンバー」の体験です。ザンダー星が誇る、広大な距離を素早く移動できるジャンプポイントを作る技術「コズミック・ジェネレーター」を見学します。スターチャーター号へ瞬間移動する驚きの体験です。しかし楽しい体験も束の間、そこにセレスティアルズが現れ、コズミック・ジェネレーターを奪取。時間の開始点までジャンプし、宇宙の成り立ちを変えてしまおうとします。
パビリオンの締めくくりは、EPCOTから宇宙に浮かぶスターチャーター号へと瞬間移動する「フェイズ・チェンバー」の体験です。

緊急事態にガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが出動。状況を把握すると、ロケットは無謀な作戦を立てます。なんと小型脱出シャトル「スタージャンパー」にゲストが乗り込み、ガーディアンズのメンバーと共に銀河系を救うミッションに挑むというのです。

何度も乗りたい!ノリノリコースター 何度も乗りたい!ノリノリコースター

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・リワインド」は、ディズニーパーク史上最長の屋内コースターです。ジャンプポイントを通って広大な宇宙の中へ飛び出ると、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが乗るミラノ号やセレスティアルズが映像で登場。コースターではなくシアター形式のアトラクションなのでは?と思うほど大きなスクリーンで、迫力の映像が映し出されます。ディズニーパーク史上最大級の建物だという大きさが、コースの各地にある巨大なスクリーンと映像の迫力を生み出しています。
その中には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のピーター・クイルたちの姿も。

そして、爆発の衝撃でコースターはロケットスタート。ディズニーのコースター史上初、後ろ向きに発進します。ちなみに、発進直後、最も高く上がったポイントで写真撮影があります。リゾート到着時にMy Disney Experienceアプリをダウンロードして登録していれば自動的にアプリにリンクされるのでお見逃しなく。
ライドはいくつものジャンプポイントを通り抜け、宇宙を駆け巡ります。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとセレスティアルズのバトルが目の前で繰り広げられ、自分も戦いに参加している気持ちになれます。
乗り心地としては、後ろ向きの急発進でスタートしますが、急降下などはなく、スリルというより駆け抜ける爽快感を楽しむコースター。落下の恐怖を煽るような演出もないので、コースターの怖さが苦手な人でも比較的乗りやすいと筆者は思います。怖さはない分、コースターが走っている間にライド自体が360°回転します。横を向いたり下を向いたり、暗い宇宙の中で方向感覚を失うようなオムニコースター、ディズニー初のシステムです。

アトラクションで流れる楽曲 アトラクションで流れる楽曲
そして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』といえばなんといっても音楽でしょう。コースターが発進すると同時に、ライドからは音楽が流れ出します。70年代や80年代のヒットソングが6曲、このアトラクションのためにセレクトされており、ランダムで流れます。どれもコースターの動きと完璧にマッチするよう、ディズニーのイマジニアが厳選した楽曲です。曲によって、ノリノリだったり、宇宙をドライブするような爽快感があったり、曲調が異なるのもポイント。同じコースターなのに流れる音楽によって体感が変わる、今までにない体験です。何度も乗って、色々な音楽で楽しみたくなるアトラクションです。

最新技術のアトラクションに乗ったり、地球の歴史や文化を見たり、世界のフードやお酒を飲み食いしたり、朝から夜までたっぷり楽しめるEPCOT。常に進化を続けるパークは、いつ訪れても新たな魅力が盛りだくさんです。
文:林田周也/写真:林田周也(一部)

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