<Vol.11>フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート50周年記念「ドロウン・トゥー・ライフ」

2021年11月より、フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートで新たに始まったショー「ドロウン・トゥー・ライフ」。ディズニーとシルク・ドゥ・ソレイユの初コラボとなる同作品について、出演する日本人パフォーマーのインタビューを交えてご紹介します。

夢を生み出す人々の力に感動!ウォルト・ディズニー・ワールド必見の新ショー「ドロウン・トゥー・ライフ」 夢を生み出す人々の力に感動!ウォルト・ディズニー・ワールド必見の新ショー「ドロウン・トゥー・ライフ」

「ドロウン・トゥー・ライフ」。

ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでは、毎日たくさんのショーが公演されています。
シンデレラ城の夜を彩る「ディズニー・エンチャントメント」、
2022年中に再開予定の「ファンタズミック!」など夜のショーを始め、「ミッキーのマジカル・フレンドシップ・フェア」
「ファインディング・ニモ:ザ・ビッグ・ブルー・アンド・ビヨンド!」などお昼のショーも盛りだくさんです。
今挙げたのはどれもテーマパークで公演されているショーです。
テーマパーク以外で公演されているショーは見逃しがちですが、これを観ないで帰るなんてもったいないショーがあります。
2021年11月にスタートした「ドロウン・トゥー・ライフ」について、出演者のインタビューも交えてご紹介します。

入場料なしで楽しめるエリア「ディズニー・スプリングス」 入場料なしで楽しめるエリア「ディズニー・スプリングス」

ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートといえば、マジックキングダム・パーク、EPCOT、ディズニー・ハリウッド・スタジオ、ディズニー・アニマルキングダムの4つのテーマパーク。それ以外にも楽しめるエリアがいくつもあります。代表的なのが、ショッピング&ダイニングエリア「ディズニー・スプリングス」です。 リゾート内の一部ディズニー直営ホテルからは直通バスが運行されており、簡単にアクセスできるエリアです。多数のレストランや人気ブランドのショップが並んでおり、リゾート内最大のディズニーグッズショップもディズニー・スプリングス内にあります。 チケットを購入しなくても無料で入れるので、ホテルにチェックインしパークに入るほどの時間が残っていない日などに訪れる方も多いエリア。夜も遅くまで営業しているので、パークの閉園後に買い物を楽しむこともできます。
ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートといえば、マジックキングダム・パーク、EPCOT、ディズニー・ハリウッド・スタジオ、ディズニー・アニマルキングダムの4つのテーマパーク。

現在、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのテーマパークは、入園予約が必要となっています。開園から14時までは入園予約したパークしか入れず、パークホッパー・オプション付のチケットをお持ちの場合でも2つ目のパークに入ることが入ることができるのは14時以降です。そんな時でも、ディズニー・スプリングスなら入場可能です。14時まで時間が余ったとき、ランチを楽しむにもおすすめのエリアです。

ディズニー・スプリングスの奥にあるのが、シルク・ドゥ・ソレイユのシアターです。日本でもお馴染みの世界的サーカス集団シルク・ドゥ・ソレイユの常設劇場がディズニー・スプリングス内にあります。 20年以上にわたりシルク・ドゥ・ソレイユのショーが公演されていますが、2021年11月からは新たなショー「ドロウン・トゥー・ライフ」が公演されています。

シルク・ドゥ・ソレイユが夢のコラボ シルク・ドゥ・ソレイユが夢のコラボ

「ドロウン・トゥー・ライフ」は、ディズニーとシルク・ドゥ・ソレイユが初めてコラボレーションした作品です。
「ドロウン・トゥー・ライフ」は、ディズニーとシルク・ドゥ・ソレイユが初めてコラボレーションした作品です。ショーのテーマは「ディズニー・アニメーション」。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが全面協力し、伝説的なアニメーター、エリック・ゴールドバーグ氏らディズニーのアニメーターが制作したアニメーションがショーに取り入れられています。 物語は、少女ジュリーが、ディズニーのアニメーターだった父の遺品のデスクから、未完成のアニメーションを発見するところから始まります。ジュリーは不思議な鉛筆に導かれてアニメーションの世界へと飛び込み、絵を描く楽しみや自分を信じることを知っていきます。

迫力のパフォーマンスでアニメーションの尊さを実感 迫力のパフォーマンスでアニメーションの尊さを実感

ショーの醍醐味は、人間のパフォーマーがアニメーションを表現すること。手描きアニメーションは、1枚ごとに少しずつずれた絵を描いていき、連続して見せることで絵が動いているように見える、パラパラ漫画のような原理で作られています。新体操のアクトでは、これを人間の体で表現します。6人のパフォーマーが少しずつ違う動きをすることで、繊細な作業からダイナミックなアニメーションが生まれる神秘を感じさせます。
そして今、最もホットなのが「ワールド・ディスカバー」です。
ポールのアクトでは、天井から垂れ下がったポールにパフォーマーが掴まって、ステージ上を縦横無尽に動いていきます。ポールは大きな鉛筆を模しており、床にある紙に鉛筆でアニメーションを描いている様子を表しています。人間業とは思えないアクロバットで大きな鉛筆が綺麗な円を描いていく様子は、ミッキーマウスをはじめ多くのキャラクターが円をベースにデザインされていることを思い起こさせてくれました。 他にも、様々なアクトを通して、アニメーションができる過程を、人間の体で表現していきます。アニメーションは人間が作っているものなのは、考えてみれば当たり前のことです。しかし「ドロウン・トゥー・ライフ」で、人間が生身の体でアニメーションを表現することで、その当たり前のことがいかに尊いことか、実写とは違うアニメーションの繊細さやダイナミックさを実感できました。
そして今、最もホットなのが「ワールド・ディスカバー」です。
一輪車のアクトでは、ブルーフェアリー役のパフォーマーが優雅に舞い、アニメーションのキャラクターを生み出していきます。ディズニーの夢と魔法は、ウォルトをはじめ人間が作り出したものです。ディズニーが100年間かけて育んできた文化が多くの人々によって作られてきたものであることを強く実感させられるショーでした。
そして今、最もホットなのが「ワールド・ディスカバー」です。

日本人パフォーマーにインタビュー 日本人パフォーマーにインタビュー

圧巻のパフォーマンスを見せてくれる「ドロウン・トゥー・ライフ」では、日本人のパフォーマーも出演しています。
圧巻のパフォーマンスを見せてくれる「ドロウン・トゥー・ライフ」では、日本人のパフォーマーも出演しています。新体操のアクトが6名、一輪車のアクトが5名、計11名の日本人パフォーマーが、アメリカの地で見事な演技を見せています。そんな日本人パフォーマーの方々に、ショーや自身の演技について伺いました。
野呂さん「僕らはショーの中では、男子新体操で、アクロバット担当としてやらせてもらっています。」
野呂さん「僕らはショーの中では、男子新体操で、アクロバット担当としてやらせてもらっています。」
朝留さん「男子新体操という日本発祥のスポーツで、他に世界のどこでも観られない演技です。シンクロした僕たちのアクロバット、体の動きに注目していただけると良いんじゃないかなと思います。」
井藤さん「お客さんにとって人生最後のショーかもしれないし、人生最初のショーかもしれないし、その人にとってどうであれ最高のものを出そうと思って常にパフォーマンスしています。」
弓田さん「昔のサーカスというと大道芸みたいなイメージがあると思いますが、このショーはすごく綺麗に収まっています。1回観ただけでは分かり難いと思うので、個人的には2〜3回観てわかるというところもあると思っています。」
岩柳さん「私たち5人は一輪車競技をやっています。ショーの中では『ピノキオ』のブルーフェアリーの役として出演しています。音楽に合わせてフィギュアスケートのような形で演技をしています。」
岩柳さん「私たち5人は一輪車競技をやっています。ショーの中では『ピノキオ』のブルーフェアリーの役として出演しています。音楽に合わせてフィギュアスケートのような形で演技をしています。」
西澤さん「一輪車演技は天気に左右されることが多くて、ステージやタイヤの状態がベストな状態がすごく狭いんです。本番でステージに乗ってみて初めてコンディションを知るということがほとんどで、滑り具合を本番に入ってすぐに把握して、スピードを調整しながらやっているのが大変です。」

田上さん「まずは自分自身が一番ショー自体を楽しんでいます。自分が楽しむことでお客さんも楽しんでもらえますし、その中でさらにお客さんとのコミュニケーションをとても大切にしています。例えば、演技の中でにこっと笑うことでお客さんはとても喜んだ姿を見せてくれます。」
境野さん「お父さんと娘の愛のストーリー、愛の話なのですが、私も父と離れて暮らすのが長い中、プロローグでお父さんからの手紙が流れるのですが、毎回それを聞くたびに涙が出ます。家族の温かい感じが伝わってくるショーになっています。」

ディズニーの見方が変わる!必見のショー ディズニーの見方が変わる!必見のショー

「ドロウン・トゥー・ライフ」を観て、再びウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの体験に戻ると、これまでとまた違った景色が見えてきました。
マジックキングダム・パークの「ディズニー・エンチャントメント」では、アニメーションがシンデレラ城を動き回ります。ディズニー・ハリウッド・スタジオの「ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ」では、ミッキーが住む2Dアニメーションの世界と我々の住む3次元世界が融合したような2.5Dの世界に没入します。
「ドロウン・トゥー・ライフ」を観て、再びウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの体験に戻ると、これまでとまた違った景色が見えてきました。

生き生きと動くアニメーションがいかに尊いものか、改めて実感できるようになりました。夢と魔法は人間の力で生み出され、それは誰もが持っている力であること、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートが伝えてくれるメッセージの根幹を実感できる体験でした。
「ドロウン・トゥー・ライフ」は、これを観ないで帰るなんてもったいない、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートを訪れたら必見のショーです。
文:林田周也/写真:林田周也(一部)

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