世界7カ国・9都市を巡り、累計350万人以上を動員した没入型展覧会「ピクサーの世界展」(MUNDO PIXAR)が、ついに日本初上陸!3,500m² 超の空間に、13種類以上の巨大セット、24体以上の等身大キャラクターが集結しました。
今回、会場を一緒にレポートしてくれたのは、ディズニー★JCBカードを長らく愛用している伊藤かりんさん。「使っているカードのデザインはもちろん『トイ・ストーリー』!」というほど、大のピクサーファンです。
ディズニー愛はとどまることをしらず、持ち前の行動力を活かして海外のディズニーパークをすべて回るほどだそう。そんなかりんさんの視点を交えながら、見どころを詳しくお届けします。
会場に入った瞬間から、映画をめぐる旅がはじまる。
入ってすぐに迎えてくれるのは、ピクサー作品のキャラクターたち。一気に気分が高まります。
会場は、順路に沿って作品別のエリアをめぐる構成となっています。
各エリアには作品に合わせた香りの演出も。部屋ごとに変わる香りが、没入感をぐっと深めてくれます。
もう一つ注目したいのが、ピクサーファンにはお馴染みのアイテム、ピクサーボールです。ピクサー映画に必ず登場する “あの” ボールが、この作品展でもすべてのエリアに隠れているのだとか。ぜひ、見つけてみてください。
エリア1:『カールじいさんと空飛ぶ家』— 二人の思い出が詰まった家へ
最初のエリアは、『カールじいさんと空飛ぶ家』。亡き妻エリーとの約束を胸に、78歳のカールじいさんが旅にでる物語です。
作品の中で大切な役割を果たす、カールとエリーのお家が堂々とお出迎え。家まるごと展示されているスケール感の大きさに、思わず圧倒されてしまいそうです。
庭には元気なラッセルと、愛らしいダグの姿も。
かりんさんが注目したのは、入口の郵便受けです。郵便受けの中を覗くと、12月4日付の消印が押された郵便物が入っていました。「どこから届いたものなんだろう?」と、気になるかりんさん。映画のストーリーのその先まで、想像が膨らみます。
また外壁には、映画の中で活躍するホースもちゃんとありました。
このお家、なんと外側だけではありません。家の中に入ることまでできるんです!映画の中からそのまま抜け出てきたようなリビングに、かりんさんも驚き。
窓の向こうには、青空が広がります。「本当に家ごと空を飛んでるみたい」とかりんさん。コーヒーミルとテレビでつくられた “操縦桿” もあり、空飛ぶ家を運転する大冒険の気分を味わえます。
ふたりの椅子に座って写真撮影もお忘れなく。
家の中には、カールとエリーの思い出にまつわるものがたくさん置かれています。壁に飾られた南アメリカの絵画や、暖炉の上の鳥の置き物、そして二人の結婚式の写真、そして二人がコツコツと旅行資金を貯めていた貯金箱がわりの瓶ーー どれもファンにはたまらないものばかり。
中でもかりんさんが注目したのは、一冊のスクラップブックです。映画の中で大切な役割を果たす、「MY ADVENTURE BOOK」。カールの宝物であるこのスクラップブックも、実際にめくってみることができるんです。
大冒険に思いを馳せながら、ぜひページをめくってみてください。
エリア2:『モンスターズ・インク』— 扉の向こうには何がある?
続いては、子どもの悲鳴をエネルギーに変えるモンスターたちの世界を描いた『モンスターズ・インク』。
エリアには、怖がらせ屋たちの職場である「スケアフロア」が広がっています。サリーとマイクがお出迎え!二人と一緒に記念撮影もできちゃいます。
二人の隣に並んで撮るのはもちろん、あえてマイクのお顔の前に立って撮る方法も!テレビCMや雑誌に掲載されるたび、何かと顔が隠れてしまうシーンを再現できちゃいます。
フロアには、子どもたちの悲鳴からエネルギーを集めるためのエネルギータンクがたくさん。子ども部屋につながるドアも、ずらりと並びます。
そして壁の一番右には……見覚えのある花柄のキュートなドアが!そう、人間の女の子、ブーの部屋につながるあのドアです。
「なんだか開きそうじゃない?」かりんさんがドアノブに手をかけると、扉が本当に開きました。扉の向こうに広がるのは、ブーが暮らしている部屋の景色。
サリーとマイクの気持ちになって、扉を開けてみてくださいね。
ほかにもエネルギータンクの細かい文字や、ドアを呼び出す機械の操作盤など、映画ではチラリとしか映らなかった細部まで間近で観察できるチャンス。ぜひ、細かいところまでチェックしてみてください。
エリア3:『トイ・ストーリー』— いつか夢見たおもちゃの世界へ
持ち主がいなくなると動き出す、おもちゃたちの世界を描いた『トイ・ストーリー』。
トイ・ストーリーのエリアでは、子どもの頃に夢見たようなおもちゃの世界が広がっています。
ベッドも棚も段ボールも、すべてが巨大サイズ!アンディの部屋を、おもちゃになった気分で探検できるんです。
バズとウッディと一緒に記念撮影。「カウボーイだからロープに囲まれてるウッディもかわいい!」とかりんさん。アンディはどんなストーリーを作りながら遊んでいるんだろう?と想像しながら見て回るのも楽しいですよ。人間の足音が近づいてきたら、動きを止めておもちゃになりましょう!手足の力を抜いて、おもちゃっぽい一枚を撮るのもおすすめです。
バズ・ライトイヤーの箱の中に入って写真を撮れるフォトスポットも。「無限の彼方へ、さあ行くぞ!」と思わず言いたくなる展示です。
バズの足元にあるのは、よく見るとふわふわの緩衝材。おもちゃのパッケージに入っていたもののようです。
かりんさんが見つけたのが、棚に並んでいる本の背表紙。映画の中でアンディの本棚に並んでいるのと同じ本が、ここにもあるんです。
それだけではありません。これらの本には、ピクサーの遊び心が詰まっているんです。
『KnickKnack』『Red’s Dream』は、ピクサー初期の短編作品のタイトル。ほかにも、同僚の名前をもじったジョークや、カウボーイのウッディを連想させる言葉など、ユニークな意味が込められています。
エリア4:『マイ・エレメント』— 地下鉄に乗っておでかけ気分
『マイ・エレメント』は、火・水・土・風のエレメント(元素)が暮らす都市を舞台にした、正反対のふたりのラブストーリー。
エリアで再現されているのは、エンバーとウェイドが乗るエレメント・シティの電車(Wetro)です。
列車の走行音に重なって劇中歌「Steal The Show」が流れ、デートシーンの空気が蘇ります。「ふたりの距離感がいいかんじ」、とかりんさん。ふたりと一緒に座ることもできますよ。エンバーの炎の質感やウェイドの水の透き通り方も美しいので、ぜひ注目してみてください。
窓の外には、エレメント・シティの景色が広がります。
車内の細部も見逃せません。一見ふつうの時刻表ですが……よく見ると元素の周期表をモチーフにしたメッセージが隠されています!
ほかにもエレメント・シティのマップや車内広告など、発見できる小ネタの密度が高いエリアです。かりんさんも思わず「これはなんだろう!? 」と、夢中に。
エリア5:『インサイド・ヘッド』— ライリーの頭の中へ
お次は、少女ライリーの頭の中で “感情” たちが奮闘する『インサイド・ヘッド』の世界へ。
再現されているのは、頭の中の司令塔「ヘッドクォーター」です。ヨロコビ、カナシミ、シンパイの3人が集まっています。
感情たちと同じ気持ちになって、ライリーの頭の中を覗いちゃいましょう!お気に入りの感情と、同じ表情で写真を撮るのもオススメですよ。
カナシミの髪にはラメがちりばめられていることを見つけたかりんさんは、「ちゃんと細部にこだわってある!」と感激。表情や質感などの細部も要注目です!
窓の向こうには「家族の島」「おふざけの島」が見えるなど、空間の奥行きにもこだわりが感じられます。
また、制御盤の右端には、『インサイド・ヘッド2』で重要なキーとなる「思春期ボタン」があります。かりんさんは「ボタンを押したくなっちゃう……!」と思わず手が伸びそうに!
壁一面に並ぶのは、ライリーの記憶を司るメモリーボール。ずらりと並んだボールの美しさにもご注目ください。
エリア6:『レミーのおいしいレストラン』— 香りで味わう料理の魔法
天才的な舌と鼻を持つネズミのレミーと見習い料理人のリングイニが、パリの名門レストランで夢を追う『レミーのおいしいレストラン』。
エリアに広がるのは、レストランの厨房です。ここではゲストたちもレミーと同じネズミのサイズに。
そして足を踏み入れた瞬間に気づくのが、漂ってくるあま〜い香り。視覚だけでは終わらない、五感の演出が際立つエリアです。
エリアの一角には、食べるのが大好きなレミーの兄、エミールの姿も。
帽子の中には、調理をするレミーのシルエットが。「何を作ってるんだろう?」とつい目で追ってしまいます。とっておきの一品、ラタトゥイユでしょうか。
レミーが忙しく駆け回る姿に、かりんさんからも思わず「かわいい!」の声があがります。レミーがこちらに手を振ってくれることもあるのだそう。愛らしい瞬間をお見逃しなく。
奥の壁に立てかけてあるのは、レミーのバイブルであるグストーの料理本です。奮闘する二人を見守ってくれているかのようですね。
エリア7:『リメンバー・ミー』— 祭壇と一面のマリーゴールド
『リメンバー・ミー』は、音楽を愛する少年ミゲルが死者の国でご先祖さまと出会う、メキシコの「死者の日」を舞台にした家族の物語。
一歩足を踏み入れると、マリーゴールドの甘やかな香りがふわりと漂います。
「死者の国」エリアでは、床一面にマリーゴールドの映像が広がります。「ウン・ポコ・ロコ」のステージも再現され、映画の感動がじわりと蘇る空間です。
壁一面には死者の国の街並みが迫力たっぷりに映し出され、橋の欄干や街灯も再現されています。かりんさんは「ミゲルの歌なしで勝負しているところがすごい」と構成そのものに感嘆の声。
また、ミゲルの家のカラフルな祭壇が広がるエリアも。メキシコの伝統アイテムが飾られており、メキシコの伝統的な切り絵細工、パペルピカドの飾りが揺れています。
見逃せないのが、祭壇に飾られたロシータおばさんやパパ・フリオなど、ご先祖様全員分の写真です。そしててっぺんには、ミゲルのひいひいおじいさんであるヘクターの姿もちゃんと飾られています。愛する妻と娘のココと、一緒に三人で写っている家族写真。映画のラストシーンを思い出させる、心温まる演出です。
祭壇には、ミゲルの家族の家業を象徴する靴も飾られています。細部までぜひ目を凝らして見てください!
エリア8:『あの夏のルカ』— ポルトロッソの街角へ
続いては、シーモンスターの少年ルカが人間に姿を変え、忘れられないひと夏を過ごす『あの夏のルカ』。その舞台である北イタリアの港町ポルトロッソの空気感が広がるエリアです。
爽やかな海の香りが漂い、窓から垂れ下がる洗濯物からは「実際に人が暮らしている町」を感じられます。実物の小道具と背景の絵・映像の境界がわからくなりそうなほどのシームレスな再現度。上の方まで見上げると気づく小道具や演出もあるので、目線を変えてみるのがおすすめです。
かりんさんは、モデルとなったイタリアの港町チンクエテッレを実際に訪れるほど、作品の大ファン。「ルカの世界をこんな形で作るなんてすごい!」と、驚きの声があがります。実際の街をそのまま持ってきたかのような展示に、感動が止まりません。
かりんさんが目を留めたのは、壁面に貼られた自転車競争の地図。物語の世界に入り込み、ルカたちの冒険を追体験できます。
物語のキーアイテム、赤いベスパに実際に乗って写真撮影ができるフォトスポットも。街角で撮影したような一枚が撮影できます。
エリア9:『カーズ』— 迫力満点!マックィーンに出会おう
スピードだけを信じていた若きレーシングカーが、小さな田舎町で大切なものを見つける『カーズ』。
映画の舞台となる町、ラジエーター・スプリングスの中心に、迫力満点のマックィーンが登場します。
新品タイヤの香りが漂うエリアで、ラスティーズのドラム缶やフローのV8カフェのネオン看板も再現されています。
マックィーンは360度、全身を観察可能。正面だけでなく、タイヤのまわりや屋根のペイント、後ろ姿までじっくりと見られます。
近距離で見ると「思ったより車高が低い」「タイヤがボディに対してとても大きい!」など、実際に見るからこそわかる発見が次々と。
マックィーンのヘッドライトをよく見ると、本物のライトではなくステッカー表現になっています。じつはこれは、シリーズ第1作の設定を忠実に再現したもの。
かりんさんも「マックィーンの後ろ姿を観られるのが良い!!」とテンション高く興奮。ぐるりと一周しながら、角度ごとに表情が変わるマックィーンに見入っていました。
エリア10:『ファインディング・ニモ』— 海の中の幻想空間
ラストの作品エリアは『ファインディング・ニモ』。さらわれた息子ニモを探して父マーリンとドリーが広大な海を横断する冒険物語です。
目の前に広がるのは海中の世界。巨大なニモとドリーが迫力たっぷりに出迎えてくれます。天井にはピンクのクラゲが漂い、海の香りが広がる幻想的な空間です。
このエリアで見逃せないのが、ダイバーのマスクの裏側ストラップです。覗き込むと、そこには「P. SHERMAN 42 WALLABY WAY, SYDNEY NSW」の文字が。映画でドリーが必死に覚えていた、あの住所が刻まれています。裏側まで回り込みたくなる、ファン必見の仕掛けです。
かりんさんも「ゴーグルの中の文字まで再現されている! ここまでやるの?!」と驚嘆。裏の裏まで作り込む姿勢に感動していました。
ピクふぉと — 選べる背景で、思い出を持ち帰ろう
ピクふぉとは、指定の場所で撮影した写真を6パターンの背景から選んで購入できる記念写真体験です。
QRコードで手軽に購入でき、デジタルパッケージなら全背景のバリエーションをまとめて入手できます。映画の中に入り込んだような、リアルな仕上がりです。
グッズ — 思い出を家に持ち帰ろう
奥行きのある広い長方形のショップに、アイテムがぎっしり。壁にはコンセプトアートが飾られ、全作品のキャラクターグッズが並びます。ここにもピクサーボールが飾られているので、最後まで宝探しの気分は続きます。
ここでしか手に入らない限定アイテムです。
「ピクサーの世界展」は、作品の世界に入り込んで目でも耳でも楽しめる、まさに「旅行」のような体験です。
思い出のアルバム、大切な場所につながる扉、ゴーグル裏の住所──。映画への愛が、細部にまで詰まっています。ぜひ、自分の目で確かめに行ってみてください。