映像と音楽で没入体験!「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」の魅力のすべて
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2023年4月29日(土)から六本木ヒルズ森タワー52階「森アーツセンターギャラリー」で開催されている「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」をレポート。
記念すべき海外巡回1か国目でのイベント開催!
「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」は、まるでディズニー映画の中に入り込むような体験を生み出す、ディズニー初の完全没入型イベント。
本イベントは昨年12月より北米12都市で開幕し、2023年4月より東京・六本木から海外巡回がスタートしました。日本が記念すべき海外巡回1カ国になったのです。
オフィシャルサポーターをつとめる風間俊介さんが「僕はディズニーの根源はアニメーションだと思います」と語るように、アニメーションを観たことをきっかけにディズニーのファンになった人も多いことでしょう。そんな人たちにとって、初期の名作から最新の人気作の世界観に浸ることができるこのイベントは待望のチャンスとも言えます。
今回は、オープン直前の4月28日に行われた内覧会に潜入し、その様子をレポートします。
「ダイナミックなシンバ誕生」から「ラプンツェルの幻想的なシーン」へ。
目まぐるしく展開するアニメーション世界
六本木ヒルズ森タワー52階の「森アーツセンターギャラリー」内にある会場は、2つのギャラリーに加え、さらに2つのつなぎ部屋と1つのショップで構成されています。
まず、ウォルト・ディズニーの「イマジネーションとは、現実世界を創造する型である」という名言が刻まれたエントランスをくぐって、ディズニーアニメーションのすべてが収められた金庫「ディズニー・アニメーション・ヴォルト」の中を旅していきます。
イベントの前半部分が上映される「ギャラリーA」では、ホテルのグランドホールを思わせるような縦長の広いスペースに、天井から床まで、壁一面を丸ごと使ったスクリーンが正面と左右に置かれています。床面はスクリーンの光を映し出すようになっていて、「まるでディズニー映画の中に入り込むような体験」を演出しています。
壇上に現れたミッキーの案内で、この不思議な世界の扉が開かれます。
最初に繰り広げられるのは、『ライオン・キング』のプライド・ランドの壮大な自然界の景色。名曲「サークル・オブ・ライフ」に乗って、観る者を一気に異世界へと誘います。
地平線に浮かび上がるオレンジの太陽が映し出されると、「シンバ誕生」の名シーンにつながって、感動を盛り上げます。
やがて、BGMが「トライ・エヴリシング」に切り替わって、人間が存在したことのない、動物たちだけが暮らす別世界、『ズートピア』の風景に。
おもしろいのは、映像内に名作アニメーションの映像が、まるでメドレーのように紹介されていくこと。例えば、『ヘラクレス』にはじまって、『ふしぎの国のアリス』に。続いて『バンビ』、『シュガー・ラッシュ』という具合に新旧の作品が入り混じって流れるのです。
『ズートピア』の次に展開されるのは、『アラジン』の世界。
宮殿に訪れたアラジンがジャスミンをデートに誘う「ぼくを信じろ」の名ゼリフを合図に、魔法の絨毯からの景色がスクリーンいっぱいに広がります。音楽はもちろん、「ホール・ニュー・ワールド」。もう、たまりません!
いつしか魔法の絨毯からの眺めは、『ピーター・パン』の有名な飛行シーンに引き継がれていきます。「きみもとべるよ!」の音楽とともに、ピーター・パンがティンカー・ベルとともにネバーランドに向かう古典的名シーンになったかと思えば、今度は『ベイマックス』の初フライトのシーンへとバトンタッチ。『アラジン』、『ピーター・パン』、『ベイマックス』という新旧飛行シーンの対比は見事なもの。
そして、最後に登場するのは『塔の上のラプンツェル』の世界。湖に浮かぶ王国の国王と妃が灯すランタンの灯がひとつ、またひとつと空に上がっていったかと思えば、やがてギャラリー全体が無数の星のように空に浮かんでいくランタンで埋め尽くされ、幻想的な風景に圧倒されます。
力強い「決意」を語るキャラクターたちの名シーンを、臨場感たっぷりで体感
ギャラリーとギャラリーの間には、つなぎ部屋とも呼ぶべき小部屋があって、ギャラリーBの手前は「ヴィランズ・ルーム」になっています。
『リトル・マーメイド』のアースラの歌う「哀れな人々」をBGMにして、『白雪姫』の魔女と、『塔の上のラプンツェル』のゴーテル、『美女と野獣』のガストンなど、さまざまなヴィランズが小部屋のなかで暴れまわっています。
個性あふれるヴィランズたちと触れあって息抜きしたあとは、いよいよ「ギャラリーB」に入って後半の映像を楽しむことができます。
華やかでワクワクするシーンが多い「ギャラリーA」とは打って変わり、主人公が「決意」を示す力強い場面や楽曲が多く選ばれている「ギャラリーB」。
ぜひ会場に足を運んでご自身で体感してみてくださいね。
特別な演出で創り出される幻想的なフィナーレは必見です!
アニメーターの舞台裏を覗き見したあとは、
限定グッズをチェック。最後の最後まで楽しめる!
「ギャラリーB」を出ると、ふたつ目のつなぎ部屋で、アニメーターのデスクなどが展示された「ヴォルト・ルーム」があります。
ここでは、1937年公開の長編アニメーション映画第1作目となる『白雪姫』から現在に至るまで、60本以上の長編アニメーション映画を制作してきたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの歴史にまつわる展示物が公開されています。
セルアニメを制作していたころの「アニメーターズ デスク」や原画と本編の比較動画が展示されているほか、壁には、これまでディズニー・アニメーション制作で多大な貢献をしてきたクリエイターの功績を記したパネルが架かっていました。アニメーションのファンなら、是非ともチェックしておきたいマニアックな情報が満載!
表現方法は、アニメーターの手書きによるセルアニメから、コンピューター・グラフィックに変わっても、キャラクター造形や動きの表現などには一貫したものがあって、ウォルト・ディズニーの名言「イマジネーションとは、現実世界を創造する型である」が体現されていることがよくわかりました。
さて、「ヴォルト・ルーム」から外に出る通路は「ショップ」に通じています。
イベント会期中は、開催記念として「メゾン ド フルール」をはじめ、 「ACCOMMODE」、 「ギンザタナカ(田中貴金属ジュエリー)」など人気ブランドのイベント限定デザイン商品を販売しています。
そのほかにも、本イベントに登場する作品中のワンシーンをデザインしたグッズや、アニメーション制作の初期段階のモデルシートをデザインに使用したグッズなど、200種類以上の本イベント限定デザインのグッズが登場。
最後に、本イベントの監修に携わったプロデューサーのひとり、ドロシー・マッキムさん(2度のエミー®賞受賞、アカデミー®賞ノミネート)のコメントを紹介してレポートを完了したいと思います。
「ディズニー・アニメーション・スタジオで働く私たちにとって、アニメーションに対する造形が深い日本の皆さんにディズニー映画をお届けすることは、常に特別なことでした。ディズニー・アニメーションのレガシーをこの没入感のある形で伝えることができ、スタッフ全員が心を躍らせています」
メンバーの皆様に特別な体験をお届けします。
これからも、どうぞお楽しみに♪