「D23: The Ultimate Disney Fan Event」レポート
- イベント・ライブ
2024年8月、世界中のディズニーファンが集う“究極のファンイベント”「D23: The Ultimate Disney Fan Event」が開催。カリフォルニア ディズニーランド・リゾートに隣接するアナハイム・コンベンションセンターを舞台に、たくさんの催しが繰り広げられました。盛りだくさんだったイベント内容をレポートします。
これまで「D23 Expo」としてほぼ2年に1度のペースで開催されてきましたが、今回から「D23: The Ultimate Disney Fan Event」という名前になりました。
会期前から、アナハイム・コンベンションセンターの周りにもミッキーやディズニーキャラクターのバナーが飾られ、お祭りムードが漂います。
そして当日には、アナハイム・コンベンションセンターの前に大きなソーサラーハットが登場。映画『ファンタジア』から、魔法使いの弟子のミッキーがかぶっているソーサラーハットに、スワロフスキーで「D23」の文字を飾った豪華なモニュメントです。
「D23 Day at Disneyland Resort」を初開催
イベント前日となる8月8日には、ディズニーランド・リゾートで「D23 Day at Disneyland Resort」が初開催されました。
ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーでは、ディズニージュニアの1日限定イベントを開催。『ディズニージュニア アリエル にんぎょのおはなし』のアリエルが初登場に加え、『ミッキーマウス ファンハウス』のミッキーとミニー、『いっしょにあそぼう!くまのプーさん」のプーさんもパレードとグリーティングに登場し、この日限りのイベントを盛り上げました。
ディズニーランドでも、特別なコスチュームを着たキャラクターのグリーティングやDJパーティーに、限定パレードの公演も。23ものキャラクターが出演しただけでなく、ディズニー・レジェンドも一緒にパレードする、D23らしい特別なイベントでした。
- ディズニー・レジェンド:ディズニーの歴史の中で、創造性の限界を押し広げ、既成概念に挑み、新たな可能性と卓越性を求めて現状を打破してきたアーティストやビジョナリーを称える『ディズニー・レジェンド・アワード』を受賞したメンバーの総称。
D23イベントの開幕!
8月9日、いよいよD23イベントが開幕。
アナハイム・コンベンションセンター内では、初日の幕開けを告げるように、ミッキーがマーチングバンドを率いて登場しました。
オープンと同時に、会場内はショップを中心に大盛況!ショップは事前にバーチャルキュー(事前にアプリ上で入店番号を取得できるシステム)が配布されており、朝からバーチャルキューをゲットできたゲストが詰め掛けました。D23マーケット・プレイスでは、ディズニーランド・リゾート70周年グッズや、映画『イカボードとトード氏』や『メリー・ポピンズ』のアニバーサリーグッズ、「スター・ツアーズ」のリアルなフィギュアなどを販売。ウォルト・ディズニー・カンパニーのグッズを扱うショップや限定ピンバッジのショップなど、D23でしか買えないグッズもあり会期中は列が途絶えない盛況っぷりでした。
アナハイム・コンベンションセンターでのプレゼンテーション
会場内のステージやアリーナでは、ディズニーのイマジニア※やスタジオのトップらも登場する豪華な講演が次々に行われ、初日はマーベル音楽に関する講演や『トイ・ストーリー』30周年記念講演が行われました。
イマジニアによる世界中のディズニーパークのパネルではカリフォルニア ディズニーランドとマジックキングダム(フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート)の「ティアナのバイユーアドベンチャー」、香港ディズニーランドの「ワールド・オブ・フローズン」、上海ディズニーランドの「ズートピア」、そして東京ディズニーシーの「ファンタジースプリングス」について制作の背景が語られ、裏側の貴重な写真も惜しげなく披露されました。
- ウォルト・ディズニー・イマジニアリング / イマジニア
世界中のディズニーパークやクルーズ船などを手掛けるクリエイティブ集団。所属するクリエイターたちはイマジン(imagine)とエンジニア(engineer)を掛け合わせてイマジニア(Imagineer)と呼ばれます。
ホンダセンターでのプレゼンテーション
夜には、アナハイム・コンベンションセンターから新たな会場となるホンダセンターへ舞台を移します。シャトルバスで移動した場所にある、イベント史上初の別会場での開催となり、1万人以上のゲストが一緒に見られる大型講演になりました。
初日は「ディズニー・エンターテイメント・ショーケース」と題し、劇場映画やディズニープラス、そしてミュージカルの新作プレゼンテーションが行われました。
『モアナと伝説の海2』では、モアナ役のアウリィ・カルバーリョとマウイ役のドウェイン・ジョンソンが登場。新予告編が公開されました。他にも、『ズートピア2(原題)』、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』、実写映画『白雪姫』など、映画に出演する豪華ゲストも登壇し、新たな情報が続々と公開され、『インクレディブルズ3(原題)』や実写版『リロ&スティッチ(原題)』の制作もサプライズ発表されました。
『アナと雪の女王3(原題)』と『トイ・ストーリー5(原題)』は監督自ら企画を説明。『トイ・ストーリー5(原題)』ではウッディたちおもちゃが電子機器に子どもの遊び相手の立場を奪われるという設定が明らかにされると、会場にはどよめきが広がりました。
ミュージカルでは、「ヘラクレス」のロンドン公演を発表。さらに「グレイテスト・ショーマン」のミュージカル化もサプライズ発表され、主題歌のパフォーマンスが披露されました。
ショーフロアの展示や体験も盛りだくさん
2日目も朝から夜まで盛りだくさん。
アリーナではゲストによる仮装コンテストが開かれ、エプコット(フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート)のスペースシップ・アースのドレスなど、通常の仮装を超えた本格的なコスチュームを自作したゲストが次々と登場。会場のあちこちに様々なディズニーの仮装を楽しむゲストがいて、ゲスト同士で写真を撮るなど盛り上がっていました。
ショーフロアのウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオとピクサー・アニメーション・スタジオのブースでは、前夜に新たな情報も発表された映画『モアナと伝説の海2』や『ズートピア2(原題)』のフォトスポットが設置されており、写真を撮ると映画ポスターのプレゼントも。さらにアーティストによるトークやサイン会も実施され、クリエイターとファンが直接交流できる、D23ならではの体験ができました。
マーベルからは、ドラマシリーズ『ロキ』や映画『デッドプール&ウルヴァリン』に登場した組織「TVA」を体験できる巨大ブースが出展。ミス・ミニッツに案内されたり、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロケットとリアルタイムに会話したり、貴重な衣装を見たりできる没入空間で、最後にはTVAでの役職カードももらえました。
『スター・ウォーズ』などを制作するルーカスフィルムは、特殊効果を担当するチーム「インダストリアル・ライト&マジック」がバーチャル・プロダクションの巨大な装置をスタジオから会場まで持ってきて設置。リアルな背景をリアルタイムに生成する最新の撮影技術を生で展示し、実演を交えた説明や、ゲストが装置の中に入って写真撮影ができる体験も。
ウォルト・ディズニー・アーカイブスは、映画やパークで使われてきた本物の車を展示するなど、D23でしかできない体験型の展示が目白押しの会場です。
世界中のディズニーパークからの新情報
2日目夜のホンダセンターでは、「ディズニー・エクスペリエンス・ショーケース」と題して、ディズニーパークを中心としたプレゼンテーションを開催。
ステージ上にはオーケストラが登場して様々なパークミュージックを生演奏し、豪華ゲストも歌唱。華やかなステージの中で、世界中のディズニーパークから約50もの新情報が発表されました。
カリフォルニア ディズニーランド・リゾートでは、ウォルト・ディズニーのオーディオ・アニマトロニクスが登場するアトラクションや、『リメンバー・ミー』や『アバター』、アベンジャーズのアトラクションが発表。
フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでは、『モンスターズ・インク』のコースターや『カーズ』エリア、『インディ・ジョーンズ』や『ミラベルと魔法だらけの家』のアトラクションが作られることが発表されました。
ディズニーランド・パリには『ライオン・キング』のアトラクション、香港ディズニーランドと上海ディズニーランドにはスパイダーマンのアトラクションが誕生します。
そしてマジックキングダムに「ディズニーヴィランズ」をテーマにした史上初のエリアが誕生することがサプライズ発表されると、会場の興奮は最高潮に。
予定時間を大幅に超過するほどの大盛り上がりのプレゼンテーションとなりました。
最終日まで楽しみ尽くす3日間
あっという間に最終日。
ウォルト・ディズニー・イマジニアリングのブースでは、パークでのミッキーたちの本物の衣装や、最新のロボット技術、ディズニー・クルーズラインのデザインなどを展示。そしてブース内のミニステージには定期的にイマジニアが出演し、パークに関するトークセッションを実施。さらに、前夜に発表された新アトラクションに関するアートや模型も追加されました。
アリーナでは、5月に亡くなったリチャード・シャーマンを追悼する講演を開催。オープニングにはウォルト・ディズニー・カンパニーのチーフ・エグゼクティブ・オフィサーであるボブ・アイガーが登壇し、かつてシャーマン兄弟が手がけた楽曲「イッツ・ア・スモールワールド」に、生前のリチャード・シャーマンが新たな歌詞を加えていたことを明かしました。
そしてジョン・ステイモスの司会で、ミュージカル「メリー・ポピンズ」オリジナルキャストのアシュリー・ブラウンや『罠にかかったパパとママ』のヘイリー・ミルズによる歌唱をはじめ、イマジニアのトニー・バクスターやアニメーターのフロイド・ノーマン、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギによるシャーマン兄弟の偉業についてのトークが繰り広げられました。
最後には登壇者と会場全体で『メリー・ポピンズ』の「凧をあげよう」を合唱し、感動的な空気に包まれました。
3日間のイベントを締めくくる、ホンダセンターでの最後のステージは「ディズニー・レジェンド・アワード・セレモニー」。ディズニーの歴史で偉大な功績を残した人物を讃えるアワードに加わる、新たなレジェンドを祝すセレモニーです。
俳優をはじめデザイナーやパークキャストなど、表に出る人も裏方も等しく讃えるセレモニー。今回はハリソン・フォードやジェームズ・キャメロン、ジェイミー・リー・カーティスらが受賞し、豪華なプレゼンターと共にスピーチ。マイリー・サイラスは、「私はハンナ・モンタナだったことを誇りに思っている」と涙を流しながらスピーチしました。
アニメーターのマーク・ヘンの受賞には、アリエル、ベル、ティアナ、ジャスミン、ムーランの声優が集結し、プリンセスを生み出したアニメーターの功績を称えました。パークからは、ディズニー・アニマルキングダム(ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート)などを手がけたイマジニア、ジョー・ローディが受賞。ディズニーランド初の常勤黒人ツアーガイド、マーサ・ブランディングの受賞にはミッキーとミニーも駆けつけました。
最後にはミッキーも交えて新たなディズニー・レジェンドたちが集結し、熱狂のD23イベントは幕を下ろしました。
ディズニーの最新情報が次々と発表され、ショッピング体験や豪華なアーティストによるライブ、ディズニーを支えるアニメーターやイマジニアたちとの交流を楽しめる、ここだけのイベント。
ディズニー★JCBカードでは「D23: The Ultimate Disney Fan Event」に参加できる会員限定ツアーを開催し、イベントを大いにお楽しみいただきました。ツアーのレポートも掲載しますのでお楽しみに!
メンバーの皆様に特別な体験をお届けします。
これからも、どうぞお楽しみに♪